おりものの状態

排卵時期はおりものの状態で分かる?特徴的な色・量・状態の変化とは?

健康な女性なら、少なからず毎日分泌されている「おりもの」

普段はそこまで気にしていなくても、急に量が増えたり粘り気が出てきたり…と変化が出ると少しビックリしてしまう方も多いのでは。

しかしオリモノには周期があり、量や状態も日々変化していきます。

急に量が多くなる時期があるけど何で?と疑問に感じている方、それは排卵時期が関係しているかもしれません。

ここでは、排卵時期のおりものの状態はどうなるのか?について詳しくご説明していきます。

排卵時期のおりものの特徴は?


排卵期は生理と生理の間くらいの事です。排卵日を含む3~4日ほどは排卵期と呼ばれ、おりものの量がピークに増える時期です。

精子を子宮内に侵入しやすくする必要があるため、おりものの量が増えるでけでなく、粘り気も出てきます。触ると糸を引くようなほど粘り気が強い人もいます。

においはさほどなく、透明で卵の白身のようなトロっとした感じがあり、水っぽいのが特徴的になっています。

>>水っぽいオリモノと尿漏れとの違いは?

排卵期前後のおりものの変化とは?


おりものは女性ホルモンと密な関係にあり、生理周期の中で生理後や排卵期など、女性ホルモンの分泌が変わるたびに、おりものの色・量・状態などにも変化が現れます。

自身のおりものの状態を把握しておく事で、膣炎などになった時などオリモノが変化したときにすぐに気付く事ができます。

生理後~排卵前(卵胞期)のおりもの

生理後のおりものの量は最も少なくなっていて、さらりとした粘り気のない状態です。

次の排卵に備えるために卵胞ホルモンというホルモンが分泌されます。卵胞ホルモンは排卵に向けて分泌量を増やしていき、精子を子宮内に侵入しやすくします。

そのため、おりものの量は排卵期に近づくにつれてだんだんと増えていきます。

排卵期(前生理と次生理の間くらい)のおりもの

おりものの量がもっとも多くなる時期です。

この時期のおりものは透明でドロッとした状態。粘り気が強くなるのが特徴的。においは強くない事がほとんどです。

排卵後(黄体期)~生理前のおりもの

排卵を終えると、黄体ホルモンというホルモンの分泌量が増えてきます。

おりものの量はピークを越えるため、徐々に少なくなっていきます。白濁した、のりのような状態になります。

生理前には減っていたおりものが再び増え、ニオイがきつくなったりもします。
下着におりものがつくと黄色っぽく見える事もあります。

排卵時期をおりもので確かめる方法


排卵時期はおりものに変化が現れるため、おりものをチェックする事で、だいたいの排卵日を予測できるようになってきます。

おりものをチェックするには、おりものシートを利用すると分かりやすいためオススメです。トイレに行く度にチェックする習慣をつけましょう。

今までも見ていた人もいるかもしれませんが、意識してチェックするだけで日々の変化に気付くようになるはずです。

前述しましたが、排卵時期はおりものの量が増えてトロっとした粘り気のあるオリモノに変わっていきます。量が増えてきたり、粘り気が出てきたら排卵日が近いサインです!

排卵時期のおりものは指でさわると、伸びるのが特徴的なので、一度触ってみるとすぐに気付くと思います。排卵時期には10cmほど伸びるようになると言われています。

排卵時期はおりもの以外でも確認できる?


排卵時期をおりものの状態のみで確かめるのは、なかなか難しいかもしれません。

おりもののチェックをしつつ、基礎体温表をつけたり排卵検査薬を使う事で、より正確に分かりやすくなるのでオススメです。

基礎体温での排卵時期の確かめ方

毎日朝起きてすぐのリラックスしている状態で口の中で体温を測ります。
基礎体温を測る時は普通の体温計ではなく、婦人用体温計を使用します。

計測中は寝返りなどでも体温が変動するため、なるべく動かないようにする事が大切です。

基礎体温を毎日表に記入していくと、「低温期」と「高温期」の二相に分かれます。

低温期の終わりの頃に体温が最も下がる日があり、その後体温は上昇していきますが、その体温が最も下がる時が排卵時期となります。

排卵検査薬での排卵時期の確かめ方

排卵検査薬とは、排卵を起こす時に分泌量が高まる「黄体形成ホルモン(LH)」というホルモンを尿中濃度から確認して排卵時期を予測するものです。

使い方は尿をスティックにかけるか浸すかをして、15分ほど待つだけです。

黄体形成ホルモンの濃度が濃い場合は反応が出ます。反応が出た時は排卵時期という事になります。

おりもので排卵時期以外もわかる


おりものの状態をチェックすると、排卵時期以外にも病気などになっていた時にすぐに気付く事ができます。下記のような症状はないか確認してみましょう。

おりものの色

正常な状態のおりものは透明か乳白色をしています。黄色や黄緑、灰色のような色になっている時は細菌性膣炎やトリコモナス膣炎、膣カンジダなどに感染している可能性が疑われます。

>>細菌性膣炎とはどんな症状?原因と予防法

おりもののにおい

通常時のおりものは無臭かやや酸っぱいにおいがします。

強い悪臭やイカ臭いにおい、魚の腐ったような悪臭がする時は膣炎や膣トリコモナス症などになっている可能性があります。

>>トリコモナス膣炎の症状と主な感染の原因とは?

おりものの状態

カッテージチーズのような状態やヨーグルト状、膿のような状態になっている時は膣カンジダや淋病になっている可能性があります。

>>膿のような塊のおりものが出る原因とは?

最後に


おりものの状態の変化で排卵時期をチェックする事が出来ますが、より正確に分かるためにも基礎体温表などを同時につけるようにしましょう。

排卵時期が分かるようになると、妊娠したい人も今はまだ妊娠したくない人も、それぞれのプランに合わせて行動する事ができるようになります。

そのほかにも性感染症などが分かったりしますので、おりものの状態をチェックする事は大切だと言えます。