「おりものが白く濁っている」「白い塊のおりものがドロっと出てきた」なんて経験はありませんか？同じ『白色』でも出る時期やおりものの状態によって、正常なものと病気の可能性のものとあります。ここでは、おりものが白っぽくなる時の原因と対処法について詳しく書いていきます。
白いおりものが出る原因は？
白いおりものが出た際に、まず確認してもらいたい事があります。
それは『生理前か、後か』と、『おりものの状態（ドロっとした感じなど）』です。
生理前に白いおりものが出る原因
生理に周期があるように、おりものにも分泌量などの周期があります。その周期によって、おりものの働きも変わってくるため、色や粘り気などが変化します。
主に通常のおりものは透明か乳白色をしていて、サラサラしている事が多いです。これが、排卵期になると量が増え、粘り気も出てきてドロっと塊が出てくる場合もあります。
| 生理直後 | 粘り気はあまりなく、サラサラしたおりもの。生理周期の中で最も量が少ない時期 |
| 卵胞期 (生理後～排卵期前) |
おりものの量は徐々に増えていきます。色は乳白色をしている |
| 排卵期 (生理と生理の間) |
おりものの量が一番多くなる時期。色は透明になり、粘り気が出る |
| 黄体期 (排卵期後～生理前) |
排卵後、徐々に量がふえてくる。色は乳白色や白濁になり臭いが出てくる場合もある |
※このように生理周期によっておりものの働きが変わる為おりものも変化します。よって、生理前に乳白色や白濁した色になるのは正常な状態と言えます。
生理前以外に白いおりものが出る原因
生理前以外に白いおりものが出る場合には、感染症などが原因になっている可能性があります。陰部に痒みがあったり、ヨーグルト状やカッテージチーズのようなポロポロとしたおりものの場合は感染症を疑いましょう。
白いおりものの「病気」の場合の特徴などを解説していきます。
●カンジダ膣炎（膣カンジダ症）
白っぽく、ヨーグルト状やカッテージチーズのようなポロポロとしたおりものが出る場合にはカンジダ膣炎に感染している可能性があります。カンジダ膣炎は体調不良などによる免疫力の低下が原因で、常在菌であるカンジダ菌が異常繁殖する事で感染します。しっかりとした休息をとり免疫力を高めることが大切です。
●クラミジア感染症
クラミジアに感染していると、白っぽいおりものが出る場合があります。その他にも性行為の際に痛みを感じたり、陰部に違和感や不正出血が伴う場合もあります。主に性行為によって感染します。感染している疑いのある方は早めに検査を受けるようにしましょう。検査キットを使用する事で病院に行かず自宅でも検査をする事が可能です。
●トリコモナス膣炎
乳白色や黄色っぽい泡だった感じのおりものの場合は、トリコモナス膣炎に感染している可能性があります。トリコモナス膣炎は主な感染経路は性行為となっていて、強い悪臭とおりものの増加などが見られます。症状が悪化してくると他の性感染症にも感染しやすくなるので、可能性のある人はパートナーも一緒に早めに検査をするようにしましょう。
白いおりものが出た時にする事
白いおりものが出てきた時は「出た時期」と「おりものの状態」を確認するようにしましょう。生理前に白いおりものが出た場合には正常な事が多いですが、悪臭やポロポロとしている場合は病気の可能性があるので注意が必要です。
上で紹介した「おりものがカッテージチーズのようなポロポロ」としていたり、「強い悪臭」などの症状が見られた場合は、パートナーも感染している可能性が高いので一緒に検査を受けるようにしましょう。
忙しくて病院に行けない人は郵送検査キットを利用するのがオススメです。自宅で検査を受ける事ができ、匿名で検査ができるので家族にバレる心配などもありません。
まとめ
生理前に白や白濁したおりものが出るのは意外とよくある事です。
しかし生理前ではない時に白いおりものが出てきたり、ヨーグルト状やポロポロとした状態の白いおりものには注意が必要です。
生理前に白いおりもの→様子見でOK
生理前以外や、ヨーグルト状ポロポロしている状態の白いおりもの→要注意・性病検査を受けましょう。
