女性なら誰もが出る『おりもの』ですが、少し酸っぱいような、甘いような臭いがすると感じた事はありませんか?実はこれ正常なことで、おりものってやや甘酸っぱいような臭いがするんです。
今回はおりものが甘酸っぱい臭いのする原因と役割についてご紹介していきます。
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おりものが酸っぱいニオイになる原因とは?
おりものは正常な時でも、無臭かやや酸っぱいようなニオイがします。酸っぱいにおいがする原因は、デーテルライン桿菌という善玉菌の働きによるものです。
デーテルライン桿菌って?役割は?
デーテルライン桿菌とは乳酸菌の一種で、膣内に常在しています。女性の膣の中はこのデーテルライン桿菌によってpH3.8~4.5の間に保たれていて酸性になっています。酸性に保つことによって、細菌などが膣内に入るのを防ぎ、膣を清潔に保ってくれています。この働き(膣内を酸性に保ち細菌を侵入・増殖させない)のことを【膣の自浄作用】と言います。
デーテルライン桿菌が膣内を酸性にしているため、おりものはやや酸っぱいニオイがするようになります。酸っぱいニオイがしても正常だと思っていて大丈夫という事です。
おりものの臭いがきつくなる時とは?
おりものは酸っぱいニオイがしても正常と紹介しましたが、女性なら出来ればニオイはないほうがいいですよね。実は日頃のちょっとした事で、おりもののニオイを悪化させてしまっているかもしれません。以下の4つのNG行動には気をつけるようにしましょう。
締め付けの強い下着をつける
締め付け感の強い下着をつけていると、下着内で蒸れてニオイを悪化させてしまいます。シルクなどの通気性の良い下着をつけるようにするのが良いです。また、ストッキングなども蒸れやすくなっています。
下着についたおりものを放置する
おりものは自分の意思とは関係なく出てきます。しかしおりものに気が付かず、下着についたまま放置すると、菌が繁殖してしまい膣炎などに繋がる恐れがあります。下着をおろした時にむわっとニオイがしたりもします。おりものシートを活用して汚れたら交換する事で、清潔に保つ事が出来ます。
ストレスや睡眠不足
ストレスを溜めたり、睡眠が足りていないと、膣の自浄作用の働きが正常に行われなくなり、ニオイがきつくなる事があります。ストレスは発散できる事を見つけ、しっかりと睡眠をとる事が大切です。
デリケートゾーンを洗いすぎる
臭いが気になってデリケートゾーンをしっかりと洗う方って多いんですけど、実はそれ逆効果で余計にニオイを発生させてしまうんです。市販の石鹸やボディーソープ等はアルカリ性で刺激が強くなっているものが多く、デリケートゾーンを洗う際には不向きになっています。
そんな刺激の強い石鹸で洗う事によって、デーテルライン桿菌も一緒に洗い流されてしまいます。デーテルライン桿菌は膣の自浄作用をしてくれているのですが、その量が減ると膣の自浄作用は正常に行われなくなり、結果酸っぱいにおいだけでなく、悪臭がしたりもしてきます。デリケートゾーンは正しい洗い方で、専用石鹸を使って洗う事が大切です。
おりものの酸っぱい以外の臭いには注意
おりものが酸っぱいニオイの他にも、膣炎になっていたりすると違うニオイがします。以下のような臭いがする時には要注意です。
イカ臭いにおいがする
イカ臭いニオイがする場合には、膣が炎症を起こしている場合があります。性行為や生理が原因の事もありますが、ニオイの他におりものの色や状態に変化はないかを確認するようにしましょう。
魚の腐ったような臭いがする
魚の腐ったような、生臭いニオイがする場合には細菌性膣炎やトリコモナス膣炎になっている可能性があります。放置してると不妊症に繋がる恐れもあるため、違和感を感じたら婦人科を受診するようにしましょう。
最後に
おりものは臭いがしたり、不快に感じる事が多いと思いますが、大切な役割をしてくれています。おりものは健康のバロメーターです。普段からおりものの臭いや色、状態などに敏感になっておく事で、少しの変化にも気付くことができるでしょう。
しっかりとデリケートゾーンや膣内をケアする事によって、イヤな臭いを軽減しましょう。