おりものは健康な成人女性なら誰もがでるものですが、灰色っぽいおりものが出てきた場合は、正常なのでしょうか?デリケートな問題から、なかなか人には相談しにくく、病院に行くのも抵抗がありますよね。ここでは、灰色っぽいおりものが出る原因と、対処法について解説していきます。
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正常時のおりものとは?
そもそも正常時のおりものはどんな色をしているのか分からない方もいると思うので、まず正常時のおりものについて説明していきます。
そもそも、おりものって何?
おりものとは、膣内の分泌物などが混ざりあった液体の事を指します。
膣内のうるおいを保ち、細菌が侵入するのを防ぐ役割を持っています。また、排卵期には精子が卵子に届きやすくするための役割も担っています。
通常のおりもの
通常時のおりものは、無色透明や乳白色をしています。ニオイの感じ方は個人差が大きいですが無臭か、やや酸っぱいニオイがする事が多いです。
排卵期に合わせて、粘り気のあるおりものと、サラサラしたおりものを繰り返しています。
おりものの量も個人差が大きいのですが、おりものシートでカバー出来る量は、正常と考えて大丈夫です。
灰色っぽいおりものが出る原因と対処法は?
通常時には無色透明か乳白色をしているおりものが、灰色っぽくなると驚きますよね。考えられる原因は何なのかを見ていきましょう。
灰色のおりものが出る原因
『灰色っぽいおりもの』が出た場合は膣炎など、何らかの炎症が起きていることが多いです。考えられる原因は主に次の3つになります。
●カンジダ膣炎
カンジダ菌が異常繁殖する事により起きる膣炎です。
カンジダ膣炎になると、おりものは白く濁ったような色で、ヨーグルト状やカッテージチーズ状になりますが、灰色っぽく感じる方もいます。
陰部に強い痒みを感じる事がありますが、ニオイは基本的には無臭です。
●細菌性膣炎
細菌性膣炎は膣内の常在菌が異常繁殖する事により起こります。
細菌性膣炎になると、おりものは乳白色~灰色をしていてサラサラしています。臭いはきつく、魚の腐ったようなニオイがします。
しかし炎症が軽度だった場合、自覚症状がない事もあります。
●子宮頸管炎
子宮頸管炎になると、白っぽい膿性のおりものが出てきます。人によっては薄い灰色のように感じる方もいます。他の症状としては、悪臭があり、不正出血などがあります。
放置していると、子宮内膜炎や卵管炎などと感染が広がってしまう事があります。
灰色のおりものが出た場合の対処法は?
灰色のおりものが出た場合には、色の他にニオイや痒み、おりものはサラサラなのかドロッとしているのかなどに注目するようにしましょう。
明らかに灰色っぽく、不正出血や陰部の痒みなどがある場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。放置していると、不妊症に繋がる事もあるので注意が必要です。
婦人科を受診する時間がない人や受診するのに抵抗がある人は、郵送検査キットを利用すると便利ですよ♪
灰色のおりものが出ないようにする予防法は?
灰色のおりものは膣炎が原因の場合が多いため、膣炎を起こしにくくする事が大切です。
●デリケートゾーンを清潔にする
通気性が悪いと、下着内が蒸れて菌が繁殖しやすくなってしまいます。通気性の良い下着をつけたり、おりものシートをこまめに変えるなどをして清潔にしましょう。
膣内洗浄器のインクリアを利用すると膣内を清潔に保てます。
●免疫力を高める
バランスの良い食事をとり、しっかりとした睡眠、適度な運動を心掛けるなどをして、免疫力を高めるようにしましょう。
●デリケートゾーンは洗いすぎない
デリケートゾーンを清潔にしようと洗いすぎてしまうと、必要な善玉菌も洗い流されてしまうので注意が必要です。
デリケートゾーンは専用の石鹸を使用し、刺激を少なくしましょう。
最後に
灰色っぽいおりものが出た場合には、カラダに何らかの異変が起きている場合が多いです。デリケートな部分だから恥ずかしいとは思いますが、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
おりものはカラダの変化をいち早く教えてくれます。普段からおりものチェックをして、体調の変化に気付くようにしましょう。