下着に水っぽいおりものが付いているけど、すごくサラサラな気がする…これってもしかして尿漏れ?それともおりものなの?とどちらか悩まれた事はありませんか?
実は意外に若い女性にも多い尿漏れ。おりものと思っていたら尿漏れだった。なんて事もあります。今回は尿漏れと水っぽいおりものとの違いについてご紹介していきます。
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そもそも尿もれってどんなもの?
尿漏れにはさまざまなタイプがあり、主にあげられるのは『腹圧性尿失禁』と『切迫性尿失禁』の2つのなります。それぞれによって尿漏れの症状は異なります。
腹圧性尿失禁とは?
咳やくしゃみをした時、立ち上がろうとした瞬間、笑った時などお腹に力がかかった時に、膀胱内の尿をとどめておけなくなり、漏れてしまいます。自身の意思とは関係なく勝手に出てしまいます。
主に妊娠・出産や加齢などが原因で骨盤底筋群が弱まってしまう事が原因です。
切迫性尿失禁とは?
切迫性尿失禁の場合、突然「トイレに行きたい!」など強い尿意を感じるものの、トイレに間に合わずに漏れてしまいます。冷たい水に触れたり、トイレのドアノブに手をかけた時に自分の意志とは関係なく漏れたり、力を入れていないのにも関わらずに漏れるタイプです。
主な原因は過活動膀胱と言い、膀胱に尿をためる事がさまざまな原因によりうまく機能しなくなる事が考えられます。
おりものと尿もれの見分け方は?
「尿を漏らしてしまった」と言う自覚がない場合に、おりものか尿漏れかを見分けるには、どのタイミングで漏れているかが重要です。
スポーツなど激しい運動をした際や、お腹に力が入った瞬間に漏れる、などの場合は「腹圧性尿失禁」の可能性が高くなります。
逆に、激しい運動をしたり、咳やくしゃみなどでお腹に力を入れても漏れる感覚がない場合には「おりもの」の可能性が高いです。
尿もれに似た水っぽいオリモノが出る原因は?
長時間のおりものシート使用
おりものシートを長時間つけていると、デリケートゾーンが蒸れてしまい、膣内環境が悪くなってしまいます。これによりオリモノの量が増え大量に出る事で、尿漏れと勘違いしてしまう事もあります。
クラミジア感染症
水っぽく大量のおりものが出る場合にはクラミジア感染症になっている場合があります。下腹部痛や不正出血が起こる事もあります。クラミジアを放置すると不妊症や子宮外妊娠などに繋がる恐れもあるため、早期に治療が大切です。
細菌性膣炎
サラサラしたおりものが多い場合には細菌性膣炎の可能性があります。細菌性膣炎は性感染症のように、特定の微生物が原因ではなく、膣内環境が悪化する事によって常在菌が異常繁殖する事によっておきる膣の炎症の事です。生臭いにおいがするのが特徴です。
子宮膣部びらん
子宮膣部びらんとは子宮の入り口部分がただれているように見える状態の事を言います。この「膣部びらん」があるとおりものの量は増加します。
水っぽいおりものや尿漏れがあった時の対処法は?
尿漏れが原因なのか、水っぽいおりものが原因なのかを確認しましょう。
尿漏れの対処法
軽度であれば骨盤底筋を鍛える事で、尿漏れの対策・改善に役立ちます。楽な体制で肛門部分を締めたり緩めたりをする体操を行うと良いです。
日常生活に支障をきたすほどならば、泌尿器科を受診するようにしましょう。症状に応じて薬物療法などが行われます。
水っぽいおりものの対処法
水っぽいおりものの場合には、陰部に痒み・下腹部痛・不正出血・臭いなどの変化はないかを確認するようにしましょう。
おりものシートを上手に活用する事で、量の多さにも対処する事ができます。性感染症の疑いがある場合には、検査を受けるようにしましょう。
婦人科で検査を受ける事ができますが、行くのに抵抗がある人や、行く時間がない人は郵送の検査キットを利用すると便利です。使い方も非常に簡単で今郵送で性病検査を受ける人が増えています。検査キットのランキングも良かったら参考ください。
20代でも尿もれの可能性あり
尿もれと水っぽいおりものの違いについて紹介してきましたが、尿もれは20代の方でも起こりうる事です。特に出産を経験した女性は骨盤底筋が緩くなっているため、尿漏れを起こしやすくなっています。重たいものなどを持ち上げた際に、チョロっと出る場合などは「尿もれ」に当てはまります。
それとは逆に、尿もれと思って放置していたら、女性特有の疾患が原因でおりものが水っぽくなっていた。なんて事もあるため注意が必要です。
・最近急におりものが水っぽくなった
・おりものの量が増えた
・下着が凄く濡れている
などの症状が見られた場合は、ニオイなども確認しつつ、必要ならば医療機関を受診するようにしてくださいね。