おりものがヨーグルト状で出てくると、ビックリしますよね。病気の可能性はあるのでしょうか?ここでは、おりものが白っぽくヨーグルト状で出てきた際に知っておくべき対処法と、考えられる原因についてまとめました。
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正常時のおりものとは?
おりものとは、膣内を細菌から守るための役割と、精子を卵子に運び受精の手助けをする役割を担っている非常に大切な存在です。
おりものの分泌量などは個人差が大きいと言われていますが、基本的に色は透明〜乳白色をしていて無臭か、やや酸っぱい臭いがします。生理後~排卵期まではサラサラしていて量も少なめですが、排卵期には粘り気が出てきて分泌量も多くなります。排卵期が終わるとまた徐々に分泌量も減っていき粘り気もなくなります。
このように、おりものは生理周期に合わせて変化していきます。そのため、量が少なく比較的サラッとしている状態と量が多くベタベタしている状態があるのが正常な状態です。
おりものがヨーグルト状になる原因は?
おりものが白っぽくヨーグルト状になった場合には、他に陰部に痒みや違和感、においなどはないかの確認をするようにしましょう。
白っぽくヨーグルト状やクリーム状になった際は、膣が炎症を起こしている可能性が高くなります。主に考えられる原因は以下の4つあります。
カンジダ膣炎
カンジダ膣炎は体の常在菌である「カンジダ」が異常繁殖することが原因で起こる感染症です。カンジダ菌は普段、異常繁殖する事はありませんが、さまざまな事が原因で異常繁殖してしまいます。
カンジダ膣炎を発症すると、陰部に強い痒みや痛みが現れ、おりものは白いヨーグルト状やカッテージチーズのようなポロポロとした特徴的なものに変わります。しかし悪臭などはないことから、放置される方も多々いますが、早期に検査・治療をする必要があります。
トリコモナス膣炎
トリコモナス膣炎は「膣トリコモナス原虫」が寄生する事によって感染します。
トリコモナス膣炎に感染すると、強い悪臭がしたり、おりものが黄色~黄緑っぽく、時には白っぽく見える事もあります。陰部に痒みや痛み、膣部に発赤が見られたりもします。
しかし、痒みなどの自覚症状が出ない人もいるため、おりものに異変があった場合には医療機関を受診するなどをしましょう。
クラミジア感染症
クラミジアに感染している場合は、白っぽいおりものが見られる場合があります。他にも陰部に痒みが出たり、排尿時に痛みが生じるなどの症状が出ます。
主に性行為によって感染し、日本で一番多い性感染症になっています。放置しておくと、不妊症の原因にも繋がるため、早期に検査・治療をする事が大切です。
細菌性膣炎
細菌性膣炎はストレスや体調不良などが原因で膣内の常在菌が異常繁殖する事によって起きる炎症です。そのためかかりやすくなっています。
細菌性膣炎になると、ヨーグルトやクリーム状の乳白色や灰色っぽいおりものが多く出ます。魚のくさったような臭いを感じる事もありますが、症状が軽度の場合はあまり自覚症状は現れないこともあります。
おりものがヨーグルト状になった際の対処法は?
おりものがヨーグルト状になった際には、膣が何かしらの炎症を起こしている可能性が高いです。生理前には乳白色になる事があるため少し様子を見ます。乳白色以外にヨーグルト状の場合などは医療機関を受診する必要があります。
医療機関を受診する時間がない人や、受診するのに抵抗がある人、そこまで症状が出ているか微妙な場合などは、自宅で検査できる検査キットを活用すると便利です。匿名で検査する事も可能で、配送の際に自宅以外に営業所止めなども出来るので家族にバレたくない場合でも安心して使用できます。
ヨーグルト状のおりものを防ぐための対策
ヨーグルト状のおりものが出る病気は、主に性行為によって感染する場合と、膣内環境が悪化する事によって起きる場合があります。次の5つの対策をする事により、病気の感染を予防するようにしましょう。
- 性行為時にはコンドームを着用する
- 不特定多数の人とは性行為をしない
- 規則正しい生活をして免疫力を高める
- デリケートゾーンを清潔にする
- デリケートゾーンは洗いすぎず、専用の石鹸を使用する
おりものがヨーグルト状になったら病気を疑おう
おりものがヨーグルト状になった際には、病気の可能性を疑い、早めに医療機関を受診するようにしましょう。性感染症だった場合には、症状が進行していくと、子宮外妊娠や不妊症の原因にも繋がります。
おりものなどで医療機関に行くのには抵抗がある人も多いですが、放置しておくのは危険です。抵抗がある人は検査キットを上手に活用して、自分にあった対処法をして下さいね。