女性には当たり前の存在の『おりもの』
おりものの量は、普段人と比べる事もないので、少なくなったりすると不安な気持ちになりますよね。しかし、おりものの量は時期によって変化するようです。
ここでは、おりものが少ない原因と、おりもの周期について解説していきます。
contents
おりものが少なくなる時期とは
生理周期とオリモノの関係
生理に周期があるように、実はおりものの分泌にも周期があります。おりものの分泌は生理周期と深い関わりがあり、排卵期には量が多くなるなどの特徴があります。
・生理後〜数日間
おりものは最も少なくなります。比較的サラサラとしていて、粘り気はありません。
・排卵期
おりものの量は増え、色は乳白色から透明に変わり粘り気も出てきます。
・黄体期〜生理前
排卵期を終えると、おりものの量は次第に減少していきます。色はまた乳白色に戻り、臭いがする場合もあります。
年齢によるオリモノの変化
おりものは生理周期以外にも、それぞれの年齢によって量の変化があります。女性ホルモンと深い関わりがあるため、女性ホルモンの活発期にはオリモノの分泌量も増え、女性ホルモンが減少されていくと、オリモノも次第に減っていきます。
・初潮〜10代
初潮後、おりものはだんだんと分泌され始めます。量はそこまで多くないです。
・20〜30代
20〜30代に入ると女性ホルモンの分泌量がピークを迎えます。よってオリモノの分泌量も増える傾向にあり、年齢別の中では最も多くなる時期です。
・40代〜閉経
40代になってくると、女性ホルモンの分泌量も次第に減少していきます。それに伴い、オリモノの分泌量も減っていきます。
オリモノは以上の時期に減少する傾向があるため、この時期にオリモノが少ないのは正常な事と言えます。
おりものが少ない原因とは?
生理周期や年齢以外でオリモノが少ない事もあります。もともとおりものの分泌量が少ない方もいますが、いつもよりも少ないと感じる場合には以下の原因が挙げられます。
過度なストレスによるもの
過度なストレスが溜まる事により、カラダに影響が出て女性ホルモンが正常に分泌されなくなる事があります。そうすると、オリモノも少なくなります。
生活習慣の乱れ
しっかりとした睡眠が取れていなかったり、食生活が乱れると女性ホルモンの分泌が正常に行われなくなってしまいます。するとオリモノも減少する事があります。
おりものが少ないとカラダに異常が出る?
性感染症や膣炎が起きやすくなる
おりものの量が少なすぎると、膣内が乾燥してしまったり『膣の自浄作用』が正常に行われなくなる場合があります。膣の自浄作用が正常に行われなくなると、細菌が侵入しやすくなってしまうため、膣炎を発症しやすくなったり、性感染症にかかるリスクも高まってしまいます。
不妊症に繋がる恐れがある
排卵時期にオリモノの量が少ないと、おりものの役割である受精の手助けが正常に行われず、精子が卵子まで到達しにくくなってしまう場合があります。
しかし、外に出てくるおりものの量が少なくても、膣内でしっかりと分泌されている場合は心配いらない事が多いです。
おりものが少ないとき、妊娠の可能性は?
妊娠するとホルモンバランスの変化が現れるため、おりものの分泌量も変化します。妊娠超初期や妊娠初期には女性ホルモンが増えるため、おりものの分泌量も増えやすくなりますが、人によっては、オリモノの量が減るかたもいます。
おりものの分泌量には個人差が大きいため『おりものが減ったから妊娠している』と言うわけではないので、可能性があるかたは妊娠検査薬でチェックしてみてくださいね。
おりものが少ない時の対処法とは?
生活習慣を整える
おりものの量を正常に戻すには、生活習慣を見直すようにしましょう。
過度なストレスは溜めずに、しっかりと睡眠をとり、バランスの良い食事をとるなどをして、健康なカラダづくりをしましょう。
医療機関を受診する
おりものの量がもともと少ない人は、極端な量の変化がない場合には心配のいらない事が多いですが、普段よりあきらかに量が少なすぎる状態が続いたり、おりものがまったく出なくなった場合には、婦人科か産婦人科を受診するようにすると安心です。
また自己判断が出来ない場合や、不安な場合も医師に相談する事で安心できるので、婦人科を受診する事がおすすめです。
膣内の乳酸桿菌を増やしてあげる
ストレスなどが原因でおりものの分泌量が少なくなっている時は、膣の自浄作用が低下しているため、膣炎などを発症しやすくなっています。それを防ぐためにも膣内の乳酸桿菌を増やしてあげる事で、自浄作用が正常に行われるのでおすすめです。
効率的に膣の自浄作用を回復してくれるのが『インクリア』という膣内洗浄器です。乳酸桿菌を増やし、膣内を清潔に保つのに役立ちます。
最後に
おりものの量が少なくなるのは、生理周期や年齢の他に、ストレスや不摂生などの生活習慣が関わっています。規則正しい生活を心掛け、女性ホルモンが正常に分泌されるようにしましょう。
おりものの量が少なるなる事で、膣炎や性感染症のリスクが増えるほか、不妊症に繋がってしまう恐れもあります。急におりものの量が減った場合や、全く出ない場合などには、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。