生理の時期ではないのに、血が出てきた…
なんて事はありませんか?不正出血はなぜ出るのでしょうか?詳しい原因と対処法について解説していきます。
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不正出血とは?
不正出血とは、生理や出産などの時期ではないのに性器(デリケートゾーン)から出血する事を言います。月に2度生理らしい出血があった場合は、どちらかが不正出血の場合もあります。
不正出血の種類と原因とは?
不正出血する原因として考えれる事はいくつかあります。それぞれ見ていきましょう。
病気が原因の『器質性出血』
器質性出血とは膣や子宮などに病気があるために起こる不正出血の事を言います。器質性出血で挙げられる主な病気は以下になります。
●子宮筋腫
●子宮内膜炎
●膣炎
●子宮頸がん
●子宮体癌
●子宮膣部びらん
●子宮頸管ポリープ
子宮頸管ポリープや子宮膣部びらんがあると、性行為の際に出血しやすくなります。またクラミジアなどの性感染症に感染している場合も膣炎を起こし、出血しやすくなっています。
ホルモンバランスが乱れる事による『機能性出血』
病気が原因ではなく、ホルモンバランスが乱れる事により起きる出血の事を機能性出血と言います。思春期や更年期などはホルモンバランスが安定しない為よく見られます。ダラダラと出血が続く「無排卵月経」や、生理前に少量の出血が続く「黄体機能不全」などがあります。
脳下垂体や卵巣などのホルモンの分泌に関係している器官の働きが落ちているなどのトラブルが原因として考えられます。
生理と生理の間に出血する『中間期出血』
ちょうど生理と生理の間の排卵期に、出血している場合は中間期出血が当てはまります。卵胞ホルモンの分泌が一時的に低下するために起こる出血で、中間期出血も機能性出血の中の一つと言えます。
中間期出血自体は生理的に起こる事で病気ではないので、あまり心配する必要はありません。しかし1週間以上出血が続いたり、生理の時と変わらないほどの量があったりする場合は、一度婦人科を受診してみる事をオススメします。
時期が曖昧で中間期出血なのか分かりにくい場合は、基礎体温をつけるか、婦人科で診てもらうと安心できます。
妊娠初期が原因の場合も
妊娠すると、初期に少量の出血をすることがあります。生理で今月は量が少ないな。と思っていたら実は妊娠していたなんて言う事もあります。
不正出血を防ぐために出来る事って?
不正出血を未然に防ぐには、日頃から以下の事に気を付けることが大切です。
●ストレスを溜めないようにする
●しっかりとした睡眠をとる
●バランスの良い食事
●適度な運動
●不特定多数の人と性行為をしない
●性行為の際はコンドームを付ける
ホルモンバランスの乱れによる不正出血を防ぐにはホルモンバランスを整える事が大切です。また、性感染症にかからないためにも性行為のさいにはコンドームを付けるようにしましょう。
不正出血の際の自己判断は危険
不正出血は心配する必要がない事もあるとお話ししましたが、出血の様子を見て自己判断で大丈夫と決めつけるのは危険です。本当に心配する必要がない場合もありますが、生理時期以外で出血しているときは、カラダに何らかの異変が起きている可能性もあります。子宮頸がんや子宮体がんと言った病気にかかっていることもありますので、婦人科を受診する事がおすすめです。
不正出血は生理と勘違いして気が付かない事もあり、自身で見分ける事が難しいです。特に生理不順の方などは、日頃から基礎体温表をつけるようにしておきたいですね。