「デリケートゾーンがにおう」と感じた事はありませんか?デリケートゾーンの臭いはさまざまな原因で発生しますが、デリケートな問題のため人にも相談しにくいものです。
自分の中で悩みのタネになっていて、恋愛に積極的になれないという人も多いはず。
そんなデリケートゾーンのにおいはどうして起こるのか、正しい対処法と予防法も一緒にご紹介していきます。
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デリケートゾーンがにおう原因は?
デリケートゾーンが臭う原因として考えられるのは主に
- 雑菌の繁殖
- 婦人科系の病気
- すそわきが
の3つになります。1つずつ詳しく見ていきましょう。
雑菌の繁殖によるもの
デリケートゾーンが臭う原因として一番に考えられるのが、雑菌の繁殖になります。正確には雑菌が繁殖する事によって排出される「老廃物」がニオイの原因になります。
デリケートゾーンは蒸れやすくなっていて、雑菌が繁殖しやすいです。雑菌が繁殖し、老廃物が出てしまう事でにおいを放ちます。雑菌が繁殖する原因は主に以下の5つが挙げられます。
1.おりものによるもの
おりものは健康な女性なら毎日出ていますが、そんなおりものが下着についたまま放置していたりすると、雑菌が繁殖する原因に繋がります。
2.陰部に残った尿や便
毎日出る尿や便ですが、自分では丁寧に拭いているつもりでも、案外残ってしまっている事も多いようです。
尿や弁が完全に拭き切れていないまま下着を履くことで、下着内で雑菌が繁殖してしまいます。
3.恥垢(ちこう)
陰部に溜まる垢(あか)の事を言います。
主に大陰部や小陰部の間、クリトリスの皮の所などに溜まりやすくなっています。
デリケートゾーンのケアがしっかりと出来ていないと溜まりやすく、恥垢からは非常に強烈なニオイが生します。
4.汗や蒸れ
運動をしたりすると汗をかくと思いますが、デリケートゾーンも汗をかきやすく蒸れてしまいます。
すると雑菌が繁殖しやすい状況になってしまい、においの原因に。
5.生理時の経血
健康な女性なら毎月ある生理ですが、ナプキンをしているため蒸れやすくなっているだけでなく、経血は雑菌が繁殖しやすいです。
長時間経血がついているナプキンをそのままにしておくと、雑菌が繁殖しニオイに繋がります。
婦人科系の病気によるもの
デリケートゾーンがにおう時は婦人科系の病気になっている可能性もあります。
婦人科系の病気になる原因には、ストレスや体調不良、デリケートゾーンの不潔、性行為などさまざまです。以下のような症状が出た場合には婦人科系の病気を疑いましょう。
1.おりものの異変
オリモノから生臭いにおいや強い悪臭がしてきたり、黄色~黄緑・白や灰色などの色がついている、などの異変が現れた場合には膣炎や性感染症になっている可能性があります。
また、おりものの量が増加したりもします。
2.デリケートゾーンのかゆみ
デリケートゾーンが異常にかゆい場合や痛みを伴う場合などは婦人科系の病気の可能性があります。
かゆみの他にも症状がないかを確認してみるようにしましょう。
3.生理時以外での不正出血
生理時の前後でないにも関わらず、不正出血が出るときは婦人科系の病気になっている可能性が高いです。
すそわきがによるもの
デリケートゾーンがにおうと感じる場合に「すそわきが」が原因の場合もあります。
すそわきがはその名の通り「わきが」の一種で陰部からわきが独特のニオイがします。
すそわきがはアポクリン汗腺という汗腺から出る汗が原因でニオイを発生させます。もともとデリケートゾーンはアポクリン汗腺がありますが、すそわきがの人はアポクリン汗腺の数が多く、ニオイがしやすいのです。
すそわきがが原因でデリケートゾーンが臭っている場合、専用のクリームなどでニオイを軽減する事は出来ますが、完全に治すには病院で治療を受ける必要があります。
すそわきがのニオイか分からないという人は下の記事をご参考下さい。
デリケートゾーンのにおいの種類
デリケートゾーンのにおいにはさまざまな種類があり、原因によってニオイも変わります。
何が原因か分からない時は、においの種類で考えられる原因を探しましょう。
生臭い・魚の腐ったようなにおい
生臭かったり、魚の腐ったようなにおいがする時は、細菌性膣炎の可能性があります。
また、生理の時に経血がつき生臭いにおいになる場合もありますので、生理時期か確認しましょう。
イカ臭い・チーズ臭い・独特のニオイ
イカ臭い、チーズ臭いような独特なニオイがする時はすそわきがが原因として考えられます。
また、恥垢にカスが溜まっている時はチーズのような強烈なニオイがするので、恥垢が原因のときもあります。
デリケートゾーンのケアをしっかりとして、恥垢のカスをとっていてもニオイがするときはすそわきがを疑いましょう。
酸っぱいようなにおい
酸っぱいにおいが気になる時は、おりものが原因として考えられます。
おりものは正常時でもやや酸っぱいにおいがしているため、病気ではありません。女性なら個人差はありますが誰しも多少は臭うものなので、あまり気にしすぎないようにしましょう。
アンモニアのようなにおい
きちんと拭き切れなかった尿などが下着や陰毛についてニオイを発生させている事が考えられます。
また、疲労が溜まったりすると肝臓が正常に働かなくなり、アンモニアが分解されなくなり、体臭としてニオイを発生させてしまう事もあります。
体調を整えて、疲労を溜め込まないようにする事が大切です。
デリケートゾーンのにおい対策・予防法は?
デリケートゾーンのにおいを解消するには
- デリケートゾーンを清潔にする
- デリケートゾーンの通気性を良くする
- 体調を整える
上の3つをする事で軽減されます。またこの3つを意識する事でにおい予防にも繋がります。
デリケートゾーンを清潔にする
デリケートゾーンのニオイを解消するには、清潔にする事が一番大切です。
雑菌の繁殖を防ぎ、予防するだけでニオイは軽減されます。主に以下のような対策をしましょう。
1.デリケートゾーン専用石鹸を使う
デリケートゾーンに雑菌が付いたままだとニオイを発生させてしまいます。しかし市販の石鹸だと必要な善玉菌まで雑菌と一緒に洗い流してしまう可能性が。
デリケートゾーン専用石鹸を使う事でにおいの元になっている雑菌を洗い流しつつも、カラダに必要な善玉菌は残してくれます。
また、においを抑える効果が入った石鹸もあるので、それらを選ぶとより効果的ににおいを軽減させる事ができます。
2.正しい洗い方をする
デリケートゾーンは非常に繊細です。洗いすぎや間違った洗い方はニオイの原因になります。
せっかく洗っていても強烈なニオイを発生させてしまう恥垢が残っていてはニオイは減りません。
正しい洗い方で恥垢もしっかりと落とす必要があります。洗い方の手順については以下の記事をご参考ください。
3.おりものシートを利用する
おりものが下着につくと、そこから雑菌が繁殖しにおいの原因に繋がります。
おりものシートを利用する事で、汚れた際には交換する事ができ、デリケートゾーンを清潔に保つ事ができます。
しかし、おりものシートを使ていても長時間つけっぱなしだと逆効果なので、2~3時間おきに交換する事を目安に使いましょう。
4.拭き取りシートを利用する
デリケートゾーン用の拭き取りシートが販売されていますが、おりものが気になる時や生理の時などに利用すると、においを軽減させる事ができます。
しかし拭きすぎはかえってニオイを発生させてしまう可能性もあるので注意するようにしましょう。
赤ちゃん用のおしりふきなどでも可能ですが、洗い流せるタイプの方が便利のためオススメです。
5.膣内洗浄器を使う
膣内のニオイが気になる時には、膣内洗浄器がオススメです。
膣内は石鹸などで洗うと自浄作用の働きを低下させてしまうため、洗う事は出来ません。膣内洗浄器は専用のジェルで出来ているため膣内に挿入する事が出来ます。
乳酸を含んだ専用のジェルが臭いの発生や、おりものの悩みなどを解消してくれるほか、膣カンジダなどの膣炎予防にもなります。
デリケートゾーンの通気性をよくする
デリケートゾーンは高温多湿で蒸れやすくなっています。デリケートゾーンが蒸れると雑菌が繁殖しやすくなってしまうため、蒸れを防ぐことが大切です。
その為には以下の蒸れ対策をしましょう。
1.締め付けの強い下着は履かない
締め付けの強い下着はさらに下着内を蒸らしてしまいます。
日中は締め付けの強い下着だとしても、夜の寝るときはトランクスのような下着を履くなど工夫しましょう。
シルク素材のものは通気性が良いため、おすすめです。
2.きつい衣類は避ける
きつい衣類やストッキングなども下着同様ムレをはっせいさせてしまいます。
できるだけゆったりとした衣類を選び、ストッキングなども避けるのがベスト。
3.陰毛を処理する
デリケートゾーンの毛が多い人や濃い人は、さらに蒸れやすい環境にあります。
整えたり、必要ならば剃ったりするなどの手入れをしましょう。デリケートゾーンの毛におりものが絡み雑菌が繁殖する事もあるので、処理する事でそれらも防ぐ事が出来ます。
4.おりものシートやナプキンはこまめに変える
おりものシートやナプキンは蒸れやすいです。特にナプキンは蒸れが起こりやすく、経血で汚れるため雑菌が繁殖しやすい状況にあります。
あまり汚れていなくても2~3時間に一度は交換するように心がけましょう。
体調を整える
体調が崩れて免疫力が低下すると膣の自浄作用の働きが低下し、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。以下の事に注意して体調を整えるようにしましょう。
1.ストレスや疲労を溜めない
ストレスや疲労が溜まると免疫力が低下し、自浄作用の働きも低下します。
それだけでなく、べたついた汗になりニオイも発生しやすく、ニオイのもとになるアンモニアも分解されなくなります。
ストレスを解消できる事を見つけておくと良いでしょう。
2.規則正しい食生活
甘い物やジャンクフードの食べすぎはニオイのもとになる糖質になります。多く摂りすぎると体内にとどまりニオイの原因に繋がります。
また、極度のダイエットなども危険です。規則正しく3食を食べる事が大切になっています。
ニンニクなどのニオイのきついものを食べる事でデリケートゾーンから臭う事もありますが、その場合数時間すればニオイはなくなります。
3.適度な運動
適度な運動でカラダを動かし汗をしっかりとかくことで、イヤな汗のニオイが溜まりにくくなるほか、運動は体調を整えるためにも良いです。
その際に水分補給はしっかりとするようにして、良い汗をたくさん流すようにする事が大切です。
4.しっかりとした睡眠
寝不足は体調を崩しやすく、免疫力も低下しがちです。
体調を整えるにはしっかりと睡眠をとり、体力を回復する事が大切です。
デリケートゾーンを清潔にしてにおいケアを
デリケートゾーンのにおいはムレを防ぎ、常に清潔な状態にする事で軽減できる事がおおいです。
しかし、においの他にかゆみが伴ったり不正出血がある場合や、排尿時などに痛みを感じるときは婦人科系の病気になっている可能性があるので、早めに婦人科を受診するようにしましょう。