あなたは『カンジダ膣炎』という言葉を聞いた事がありますか?女性特有の病気で5人に1人が感染していると言われる非常に感染者が多い病気です。
デリケートゾーンの痒みや、おりものの色の変化が見られた場合は『カンジダ膣炎』に感染している可能性があります。
カンジダ膣炎とは?
カンジダ膣炎とは、膣内に生存している常在菌の「カンジダ」が異常繁殖する事により、陰部の痒みなどを伴う膣の炎症です。成人女性に多く見られ、5人に1人はカンジダ膣炎に感染した事があると言われています。
カンジダ膣炎は体内にいる常在菌の異常繁殖によるものなので、誰もが感染する可能性のある病気です。また、女性特有の感染症の中でも非常に多く見られます。
カンジダ膣炎の症状は?
カンジダ膣炎に感染した場合には、陰部に症状が現れます。その中でも「おりものの変化」が一番分かりやすく、気付きやすいです。
主な症状はおりものの色や状態の変化です。その他にも、膣や外陰部の痒み、性行為時に痛みがでるなどがあります。詳しく見ていきましょう。
①おりものの変化
色 | カンジダ膣炎患者のおりものは白く濁ったような色 |
状態 | ヨーグルト状、症状が酷くなるとカッテージチーズのようなポロポロとしたおりものに変わる |
臭い | 基本は無臭。症状が進行すると臭いがすることも |
②陰部の違和感
外陰部に強烈な強いかゆみを引き起こします。初期で症状がまだ軽い場合には少しの違和感の場合もありますが、感染の進行が進むと我慢できないほどの強いかゆみに変わります。
また膣が発赤し、性行為時に痛みを伴う場合もあります。
③まれに無症状の場合も
おりものの変化や陰部の強いかゆみなどが出るカンジダ膣炎ですが、まれに無症状の人もいます。無症状の場合は感染に気付くのは難しいかもしれませんが、おりものに変化がないかチェックをし、少しでも違和感があれば検査をするようにしましょう。
カンジダ膣炎になる原因は?
普段は他の菌とのバランスを保っているカンジダ菌ですが、さまざまな原因により異常繁殖してしまいます。原因は身近な事ばかりですので、しっかりと知っておきましょう。
主な原因としては
●ホルモンバランスの乱れ
●免疫力の低下
●抗生物質の使用
●膣内環境の悪化
の4つが挙げられます。
①ホルモンバランスの乱れ
生理や妊娠などでホルモンバランスが乱れる事により、カンジダ菌が異常繁殖してしまう場合があります。特に妊娠初期はホルモンバランスが乱れやすく、感染してしまう妊婦さんも多くいます。初期に感染した場合の胎児への影響は比較的少ないですが、後期まで長引いてしまうと、赤ちゃんに感染してしまう可能性もあるので、注意が必要です。
②免疫力の低下
体調不良や寝不足、ストレスなどが原因で免疫力が低下すると、カンジダ菌が異常繁殖しやすくなってしまいます。しっかりとした睡眠をとる事を心掛け、ストレスを発散できるところをみつけておくと良いでしょう。
③抗生物質の服用
風邪などの際に抗生物質を投与される事は多いと思うのですが、抗生物質を服用することで常在菌のバランスが崩れカンジダ菌が繁殖する場合があります。デリケートゾーンを清潔に保ち、しっかりとした睡眠をとるなど対策としてできる事をするようにしましょう。
④膣内環境の悪化
デリケートゾーンを洗いすぎたり、通気性が悪いと感染しやすくなってしまいます。また、ガーベルなどの締め付けの強い下着もNGです。デリケートゾーンは市販の石鹸などでは洗わず専用石鹸で洗い、シルクの下着にするなど通気性を良くする事が大切です。
夏やスポーツをする際には蒸れやすく、非常に菌が繁殖しやすくなるので注意が必要です。
医療機関を受診するタイミングは?
あきらかにおりものが白くなったりすれば、医療機関を迷わず受診するとは思いますが、微妙な時にはいつ医療機関に行くべきなのか悩みますよね。陰部の診察となると気が引けてしまう女性も多いと思います。しかしカンジダ膣炎は再発しやすい病気ですので、慢性化させないためにも早めの段階で受診する事が大切です。
おりものの変化
カンジダ膣炎の一番の症状は「おりものの変化」です。初期段階や無症状の時は気付きにくいですが、量が増えていたり、いつもと様子が違うようであれば受診する事をおすすめします。普段からおりものをチェックする癖をつけるようにすると少しの変化にも気付くようになります。
デリケートゾーンの異変
排尿時や、性行為の際にデリケートゾーンに違和感を感じた場合はカンジダ膣炎に感染している可能性があるため医療機関を受診するようにしましょう。陰部に発赤などがあった際、一見オリモノシートなどによるかぶれが原因と思われがちですが、カンジダ膣炎が原因の可能性があるので放置せず受診しましょう。
検査キットを利用する
カンジダの明らかな症状が出ている場合には病院に行くほうがいいですが、微妙な時や行く時間がない時などは検査キットを利用してみるのもオススメです。
病院に行く必要がなく、自宅で検査をする事ができるというものです。著名で検査する事ができるのでプライバシーは守られますし、ハッキリしていないのに医療機関で検査をするのは抵抗があると言う女性には便利なものになっています。
カンジダは性感染症ではありませんが、症状が似ている性感染症などもあるため、同時に検査ができるのもポイントです。
最後に
カンジダ膣炎は体調不良やホルモンバランスの乱れなど身近なことが原因で誰もが感染する可能性のある病気です。一度感染すると再発もしやすくなってしまうので注意が必要です。
膣の病気なので性感染症と勘違いされがちですが、カンジダ膣炎は性感染症ではありません。医療機関に行くのは億劫ですが、症状が出た場合にはなるべく早めに受診して、完治させるようにしたいものです。